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働き方再考

 
いつもよくしてもらっている方が、仕事のストレスで辛いようだ。 日本のシステムはどこかがおかしい。 やってもやっても終わらない仕事、 なぜこのようなことになるのか。 その方は確実に知性もあり事務処理能力も高い。 それでも一日たりともゆっくりしているのを見たことがない。

鬱の人も増えている。知り合いでも、親戚でも、 心の病を抱えている、あるいは抱えていたという人は意外に多い。 そういう人たちは大抵真面目で、限度まで頑張る。 うまく手を抜くこともできず、 理不尽な職場環境であっても耐えてしまう。学生でも、 すべてを抱え込んでしまう人がいる。不憫だ。

資本主義が行き渡るのは良いことだが、 行き過ぎると理不尽なことも多々起きる。 低価格競争が激しくなる。 人間が本来望む以上のサービスや品物を生産しようとして、 従業員は安月給で長時間労働を余儀なくされる。 24時間営業の店がこんなになくてもよいと、 私は常々思っている。 今はスマホとパソコンのお陰でみんな仕事から離れることができな い。不思議なことだが、 科学技術が発達すればどんどん人類は楽で便利な暮らしが可能とな ると思ったものの、実際は仕事の量が増えている。 連絡メールは際限なく送られ、 完全なプライベートの時間はないに等しい。

仕事の偏りも問題だ。あるエリート層は恐ろしいほどの多忙さで、 報酬の何倍もの量の仕事が振られる。一方、 新卒雇用ルートから外れた人びとは、 なかなか正社員枠に入り込めない。 バイトや派遣社員からのスタートで、よほどの努力と運、 コネクションがなければ安定した職につけない。

けっして無能でも怠惰でもなく、 たまたま就活でうまく立ち回れなかった若者が、 そんな負のループにハマっているのを何度も見た。 有能かどうかはわからないが、 それなりに真面目にやってきたつもりの私自身もそのケースだった 。

社畜よりは時間に自由の効く派遣がいい」 と自分を納得させてきたが、低賃金、 技術が身ににつかない単純作業、行き届いていない保証制度、 どんなに遠くて高額でも自腹の交通費、 そういったものに打ちのめされた。そして、歳を重ねるほど、 諦めにも自暴自棄にも似た感情に支配されはじめる。

いささか愚痴っぽくなってしまったが、かように、 働く環境について疑問を抱く日々である。 自分の環境はしぶとく向上させていこうとはしている。 友人は少しでも楽な環境へと移行してほしいと願うばかりだ。